ウェディングドレスあるいはそれらにまつわる
人体のかたちから見える
母性や女性性、命の重みをテーマに制作している。
ドレスに覆われた生命力は、布地の裏返しの場所で息づいている。
呼吸のように布地を押し上げ、収縮を繰り返しながら
動物と植物の境界があいまいなフォルムになって
空間に立ち上がってくる。
近年は動物の皮革や羊皮紙を支持体とした平面を主に制作している。
動物の毛皮など特定の物質の持つ沸き立つ霧のような気配に「生」を感じる瞬間がある。
より対象が生きている状態を追求し、その感覚が何をきっかけに引き起こされるのか
問う度に素材と描画材の幅が広がっていき、日々表現の可能性を模索している。
武蔵野美術大学日本画科 修了制作 優秀賞
現在掲載する記事はありません。